発達障害(ASD/ADHD)の特徴・診断・治療
■ この病気について
発達障害(ASD / ADHD)は、脳の情報処理の仕方や注意・感情の調整に生まれつきの特性がある状態 です。
努力不足や育て方の問題ではなく、
神経発達の多様性 として理解されています。
大人になってから気づく方も多く、
「生きづらい」「仕事が続かない」「人間関係が苦手」という形で現れることがあります。
■ ASD(自閉スペクトラム症)の特徴
● 見え方・感じ方の違い• 空気や暗黙の了解がわかりにくい
• 表情・言葉の裏を読むことが苦手
• 感覚過敏(音・光・におい・触覚)
• 表情・言葉の裏を読むことが苦手
• 感覚過敏(音・光・におい・触覚)
● 行動の特徴
• 予定の変更が苦手
• 興味の偏り
• 同じパターンを好む
• 興味の偏り
• 同じパターンを好む
■ ADHD(注意欠如多動症)の特徴
● 注意・集中• 忘れ物が多い
• 片付けられない
• 同時に複数のことが苦手
• 片付けられない
• 同時に複数のことが苦手
● 衝動性
• 思ったことをすぐ言ってしまう
• 計画的に行動しにくい
• 計画的に行動しにくい
● 多動(子どもに多い)
• じっとしていられない
■ メカニズム
脳の• 前頭葉(注意・実行機能)
• 側頭葉・後頭葉(社会的情報処理)
• 大脳辺縁系(感情調整)
• 側頭葉・後頭葉(社会的情報処理)
• 大脳辺縁系(感情調整)
などのネットワークの働き方が、多数派とは異なる特徴があります。
これは 脳の機能的な個性 であり、病気というより“特性”と捉えられます。
■ よくある困りごと(大人)
• 仕事が続かない
• 報連相や段取りが苦手
• 怒られやすい
• 同時に複数が処理できない
• 疲れやすい
• 対人関係が負担
• 報連相や段取りが苦手
• 怒られやすい
• 同時に複数が処理できない
• 疲れやすい
• 対人関係が負担
■ よくある困りごと(子ども:小学校四年生~)
• 忘れ物が多い
• 板書写しが遅い
• 集中が途切れやすい
• 行きしぶり・不登校
• 音やにおいに敏感
• 友だち関係が苦手
• 板書写しが遅い
• 集中が途切れやすい
• 行きしぶり・不登校
• 音やにおいに敏感
• 友だち関係が苦手
■ 当院の診察で行うこと
• 特性の整理
• 強み・弱みの可視化
• 学習・仕事の工夫
• ご家族への説明
• 必要時の心理検査
• 強み・弱みの可視化
• 学習・仕事の工夫
• ご家族への説明
• 必要時の心理検査
■ 治療
• カウンセリング(困りごと整理・環境調整)
• 生活リズムの整え
• 学校・職場での工夫
• 社会資源(福祉制度)の利用
• 薬物療法(必要時のみ)
• 生活リズムの整え
• 学校・職場での工夫
• 社会資源(福祉制度)の利用
• 薬物療法(必要時のみ)
治療は 患者さん・ご家族と話し合いながら、安心できる形ですすめていきます。


